久々に読書の日々

今日は久しぶりに日がな読書に勤しんでいました。
読めずに溜まっていた古書を含め、ただいま5冊目に入りました。

その中でドキッとしたのが、

です。
これはサヴァン症候群(映画レインマンの主人公がかかっていた自閉症の一種)の著者が、自分の半生を綴ったものなんですが、これが秀逸。
自閉症の人というのは、ある領域に於いて天才性を発揮するんですが、この人も同様で、円周率は2万桁を覚えちゃうし、新しい言語も1週間でマスターしたり出来るんですね。こういった天才的な面もあれば、空間認識能力が欠けていて、車の運転が出来ないと言う弱点もあるわけです。

で、今までこういう症状の人について書かれた本というのは、あくまでも医者か、その患者の家族と言った、健常者の視点だったわけです。そこには、障害を持った人の気持ちというものは入り込めないわけですね。

それが本書によって、はじめて障害者本人が何を、どう感じ、受け止め、判断をしていたのかが明らかになったわけです。

これは医学的には画期的なチャンスなんですが、私は医者じゃないので彼のこころの内側を知る事が出来た事に純粋に感動したわけです。

これ以外には、

が、最高に良かったです。野中さんの本は、名著「[失敗の本質」で知っていたんですが、この本は特に素晴らしいです。

知的労働に従事していると認識している人は、この本を読んでおくとそれだけで、思考の幅と深さが広がるはずです。ビジネス書では本年度ベスト3に入る良書だと思います。
思わず野中さんの他の本も買い漁ってしまいました。

やっぱり良い本を読むとこころがウキウキしてきますね。